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手のひらサイズの意識から 《成人発達障害》

H23.7月に特定不能の広汎性発達障害「PDD-nos」と診断を受けた、ふっとんの空回りブログ。
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プロ意識2

店主は、ひとつひとつ言葉を選びながら、珈琲の世界へと案内してくれました。


「珈琲は豆から入ってはいけない。ぜひ煎りから入ってもらいたい。」

店主はじっと私の目を見据えている。片時も逸らすことなく。


「……やれモカは酸味が強いとか、キリマンジャロはどうだこうだとか言うが、そういうものではない。同じ豆でも煎りが違うとまるで別物だ……」


更に熱を帯びていく。


「……また同じ生産国でも、北部や南部で味が異なるし、季節によっても違いが出る……」



私もその熱に応えようと必死で聞いた。一言も漏らすまいと。


「……飲み方によっても煎り方や豆の選び方は変わってくる。カフェオレでは苦味が強く出るほうが向いているし、アイスで楽しむ場合は酸味が強くなりがちなので煎りを深くしたり……」


まるで真剣勝負をしているかのようだった。
適度に冷房の効いた店内の心地よさも、鼻腔の奥まで届く珈琲の豊かな香りも、どこかに吹き飛んでしまったようだった。

「……珈琲は冷凍保存すること。飲む前に冷凍庫から取り出して3分ほど経ってから淹れる……」

私は嬉しかった。
こんなにも真正面からご教授していただけるとは。

同時に怖かった。
プロ意識を肌で感じ、圧倒されたのだ。

そして、私は恥じた。
プロは初心者にも全力をもって温かく対峙すべきなのだ。

おしまい
【 2013/08/02 (Fri) 】 備忘録 | TB(0) | CM(0)
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